ラグビーと僕
ラグビーワールドカップが日本で開催され、盛り上がっている。ラグビーは好きなので自分も盛り上がっている。ハイネケンを何杯飲んだだろうか。
ラグビーに熱い展開を観ながらふと思い出したことがあった。
あれはもう30年くらい前だろうか。
冬の日に母に連れられ、地下鉄銀座線外苑前駅を降りてすぐの場所に行った。
秩父宮ラグビー場だって。
ラグビーを観に来たんだ。
ラグビーなんて見たことないどころか、初めて聞いたような気がする。
開門まで、正面の階段に座って並んでいたのを覚えてる。寒くて辛かったのも覚えてる。
今日は、2試合見ると聞いた。組み合わせは忘れたけど、早稲田と明治が出場していた。
大学という存在を初めて知った。
試合の内容は覚えてないけど、迫力があって子供ながらに興奮したのは覚えてる。
ルールなんか全然分からなくて、観戦しながら、トライ、スクラムなんて言葉から、ボールを前に出しちゃいけないルールを教えてもらいながら観ていた。
とても楽しかったと言いながら母と帰った。
その後、母とは何回かラグビーを観に行った。
出かけるのが好きだったので、毎回とても楽しかった。母と出掛けた思い出の中でもラグビー観戦はトップクラスの思い出だ。
あの頃からラグビーは好きだ。
詳しくないけど、見ると楽しい。
でも同時にどこか母と出掛けた思い出が蘇る。
ラグビーを見るのも好きだけど、母と出掛けた記憶の方がもっと楽しかったのだろう。
子どもだったもの。
ラグビーを興奮して観ていてふと、そんな子どものころを思い出して、ちょっと思い出に浸ったりした。
大切な思い出。ただそれだけの話。
また次の熱い展開に夢中になって、興奮して試合観戦に戻っていく。
ラグビー好きになって良かった。