しゅみトラ

トライアスロンとビールを楽しむ3児の父のブログ

サドル沼に嵌るその前にやる事

どうもサドルの角度が合わない感じだったので、サドルの角度を変えてみました。

それによってどうなったか。
さらに世間でよく聞かれる「サドル沼」について自分なりに考察してみました。

今までのサドルセッティング

今のサドル角度はほんの少し前下がりにセッティングしていました。
合わないなと思ったのは、疲れてくると陰部が押し当てられて、大切な所が痺れる事があったからです。
これは男性として由々しき事態。
元々サドル角度を前下がりにしてた理由はサドルに坐骨で乗り、陰部とサドルの間にスペースを作っておけば陰部が圧迫されないだろうって魂胆で、陰部トラブルを避けるためのセッティングでした。それなのに陰部が痺れてしまっては元も子もありません。効果なしです。
それどころか、今の状態だと、両坐骨の二点のみでサドルに接触している状態で、姿勢を維持するのにかなり気を使っていました。それでも姿勢が崩れると浮かせていた陰部がサドルに押し当てられる。といったいった状況に。さらに前下がりなので、どんどん陰部で座る事になってしまい陰部を圧迫しっぱなしにしてしまう悪循環でした。

外で走る時は定期的にダンシングしたりするので圧力が逃げてわかりにくかったけど、ローラー台はずっとシッティングなのでよくわかります。効果がないどころか、痺れるならばこのサドル角度は合ってないってことだから、変更することにしました。

サドル角度を変更

今回は、サドル前側を上げて前下がりを解消することにしました。
結果、シートポストの関係で座面は地面と平行から1度前上がりになりましたが、その結果は…

超快適!今までなんだったたんだろうか。無理に骨盤の角度を意識して陰部が圧迫されないように気を配っていたのが嘘のよう。骨盤の角度なんて意識せずに普通に座るだけで骨盤がサドルのいい位置に収まり、陰部の圧迫を感じません。30分連続でポジションキープしてたけど、問題なし。

ただ、その後時間が経つにつれて姿勢が崩れると、細かく言うとお腹の前のスペースが潰れるように体幹の姿勢が崩れてくると、陰部が圧迫されてきました。これは仕方ない。TTポジションが崩れてしまっているんだから。再度、TTポジションを作り直せば、圧迫は感じなくなりました。

また、TTポジションを作るのも楽になりました。骨盤の収まりがいいので、土台がしっかりするおかげなんじゃないかと推測します。骨盤が安定しているからこそ、他の部位のポジションを取りやすくなったんでしょう。これは思わぬ副産物でした。

体のセンサーは敏感だった

たった2度の変更なのにこんなに変わるなんて、にわかに信じがたい話です。しかし、本当に大きな変化を体感しました。鈍感だと思っていた自分の体は実は結構鋭い感覚を持っていたんじゃないか!?そう錯覚するほどです。人間の体のセンサーは敏感なんですね。

ひとまずこのポジションで続けていく事にしよう。本当は実走をして効果を確かめたい。本番は外でのレースなので、外で実際に走って確かめないことには本当に効果がある変更だったのか判断できないんだけど… 今はちょっと難しいかなぁ。ま、もう少し世の中の情勢が落ち着いたらやろう。焦らない。

サドル沼とはなんなのか

サドル沼という言葉

「サドル沼」…今のサドルが体に合わないサイクリストが自分の体に合うサドルを見つけるために何個もサドルを買い求めている状態。なかなか正解が見つからずに沼に嵌って抜け出せない様子。

サドル沼の説明って、こんなところでしょうか。しかし、今回の件で自分が思う事があります。サドル沼って本当にあるんでしょうか。

サドル沼に嵌る前に

サドルの合う合わないはきっとあると思います。でも、それはサドルのラウンドや反りという大まかな分類程度の問題じゃ無かろうかと感じます。しかし、そのサドルが合わないと判断するのはいつ、どのタイミングなんでしょうか。

サドル沼に嵌る前にやる事は沢山あります。思い出して下さい、ロードバイクを購入して最初にする事はサドルの調整ではありませんでしたか?その後サドルを調整しましたか?

サドルの調整には、[高さ][前後][角度]があります。これはサドルがかなり広範囲に調整可能という事です。サドル沼に嵌る前にまず、この広範囲に調整できる今のサドルを調整してみてはどうでしょうか。

もしかしたら、体にピシッとフィットする場所があるかもしれません。そこまで完璧なフィットまでいかなくても、なんの問題もなく座る事が出来る場所があるかもしれません。

どんなに調整してもどうしても合わないのならば、そのサドルは本当に自分の体に合わないのかもしれません。でも、そこで沼に嵌ったと嘆かないで下さい。合わないと答えを出す過程で色々な調整をしていれば自分がサドルに求めるものが少なからず出てきているはずです。座面のラウンド具合、反り具合、幅。もしかしたらクッション具合かも知れません。自分が求めているサドルの形状に一番近いものを次に選べば、沼になんて嵌らずに済むかも知れません。

今はメーカーによってはテストサドルのレンタルもあるので、それを利用してみるのもいいかもしれません。

最後に

今回、自分はサドルの角度の変更で自分がサドルに対して持っていた悩みを解決することができました。もしかしたらサドル沼に嵌ってしまうかもなんて思っていたりもしましたが、サドル沼に嵌る前にやる事がありました。自分のようにほんの少しの調整で全然違う世界が見える事があります。そのくらい体のセンサーは敏感です。トライアスロンUCIの車両規定が適応されないので、自分の体に合えばどんな位置でもOKです。これはロードレースに比べてかなりのアドバンテージです。サドルで悩んでいる方、まずはいろいろ試してみてください。