しゅみトラ

トライアスロンとビールを楽しむ3児の父のブログ

【SPECIALIZED SITERO】お得に入手したので試してみる

先日、自転車屋さんにチューブを買いに行った時、面白いものを一緒に購入しました。
それがこちら。

SPECIALIZED SITERO
その価格なんと¥5000。旧モデルで少し汚れもあるから在庫処分価格なんだろうけど、それにしても安すぎる。元の価格が¥15000位だったはずだから、3分の1の値段!
安さにつられて衝動買いしてみました。

現在、同じSPECIALIZEDのSPOWERサドルを使っていて特に不満はないんだけど、TT/トライアスロンに特化したSITEROは気にはなっていたので今回試してみることにしました。

結果から言うと、めっちゃ良かったです。何が良かったかインプレしてみます。

SITEROを見る

さっそくSITEROをよく見てみよう。

POWERと同じでショートノーズデザイン。現行品だともっとPOWERサドルにそっくりです。
サドルの後ろ側にはボトルケージを取り付けられるようになっています。パーツの差し替えで、ラックに引っ掛けられるフックも取り付け可能。フックにはゴムがついていてトランジションでバイクを引っ掛けることを真剣に考えてくれています。
サドル中央には溝があって、その溝はサドル先端まであります。

POWERと比べてみると先端の幅が広いのがわかります。
並べると長さは近いんだけど、座面のドット模様の着座位置を基準に並べると、全然違うのがわかります。SITEROはかなり前乗りで、そのためにサドル先端にも幅を持たせているみたいです。逆にPOWERはあくまでもロード用でサドルの短さで前乗りをしつつ、着座位置はオーソドックスな感じ。

着座位置を合わせて取り付けてみると、SITEROはPOWERよりも後ろ目になった。同じカメラ位置からそれぞれを取り付けた状態の写真を撮ったけど、一目瞭然でした。

実際に漕いでみた

乗ってみると、座面はかなりフラットでPOWERよりも硬めの印象。
そして驚いたのが、全然股間の圧迫感がないこと。POWERでも今までそんなに気にならなかったけど、ローラー台で長時間シッティングしてるとアソコがシビれることもありました。
でもSITEROは別世界。溝のおかげでもあるんだけど、そもそもサドルの前に乗るので股間が圧迫されない。アソコはサドルの前方に放り出されてる感じ。
その恩恵として、骨盤を前傾させることが非常に楽。
骨盤を前傾させてもアソコが痺れることなく、長時間のシッティングが非常にしやすそう。
そして、太腿がサドルに触れないのでとてもペダリングしやすかったです。実はPOWERはペダリングすると座面に大腿が触れていました。慣れて気にならなくなっていたが、SITEROでの大腿がサドルに触れないペダリングはいつの間にか忘れていたスムーズさでした。

骨盤を前傾させるようなTTポジションではSITEROは、抜群の性能を発揮してくれるみたいです。さすが、TT/トライアスロン専用モデル!

餅は餅屋

試したみたらSITEROはとても良いサドルでした。股間の圧迫のなさ、ペダリングのし易さ、骨盤の前傾のし易さ。ラックに掛けるフック、ボトルケージマウント、これらもとても有り難い装備です。ただし、これらはTT/トライアスロンに特化した良さかとも思う。
というのも、ロードバイクのサドルと考えると座面の座りやすさ、柔らかさなどPOWERサドルの方が向いているように思う。そこまで骨盤を前傾する必要もないし、それならばPOWERは十分に快適なサドルです。逆にSITEROでアップライトなポジションでゆっくりロングライドはちょっと厳しいかもしれない。

結果、餅は餅屋なのかなと。それぞれ目的があって開発されたものだから、得意分野が異なる。どちらが良い。ではなくて、どちらも良さがあって得意分野が違う。
自分はトライアスロンを競技として楽しんでいるので、ロードバイクをTTバイクっぽいポジションにしているので、現状SITEROの方が快適かと思う。
当面はSITEROに慣れていこうと思う。もう少しサドル位置も煮詰めたいし。
ただ、たまに友人とロングライドしたりするのでその時はPOWERに取り替えようかな。

今回は、SITEROの良さがすごくよく分かったし、比較することでPOWERの良さも分かった。とてもいい経験ができた。